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   Hema and Kaushik
   
   

               by Jhumpa Lahiri

Vintage Books
Apr. 2014 〜 Feb. 2015
短編集”Unaccustomed Earth”の最後を飾る作品です。
作者と同じアメリカ在住のインド系男女を主人公にしていますが、以前読んだ2作と異なり、彼らの軌跡を約30年に渡って描いた3連作となっています。
1作目”Once in a lifetime”は少女ヘーマの一人称で、親同士が親しい3歳年上の少年カウシクと彼の家族への憧れが語られます。
2作目”Year’s end”は、大学生になったカウシクの語りで、再婚した父親と義母、義妹とのぎこちない関係と亡き母への思慕が、
3作目”Going ashore”では大人になった二人がローマで偶然再会し愛し合い、紆余曲折を経て2004年のスマトラ沖地震によって永久に決別するまでが描かれます。
主人公2人の十代、二十代の心情は、繊細で抒情的な筆致で、三十代の邂逅は、情熱と衝動、そして大人の分別、諦念が、抑制のきいた文章で綴られていました。

 (☆)

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