あらすじ
Capter 1 Capter 2 Capter 3 Capter 4 Capter 5 Capter 6
Capter 7 Capter 8 Capter 9 Capter 10 Capter 11 Capter 12
Capter 13 Capter 14 Capter 15〜16 Capter 17 Capter 18
Capter 19 Capter 20 Capter 21 Capter 22 Capter 23 Capter 24
Capter 25 Capter 26 Capter 27 Capter 28 Capter 29 Capter 30
Capter 31 Capter 32 Capter 33 Capter 34 Capter 35 Capter 36
Capter 37 Capter 38 Capter 39 Capter 40 Capter 41 Capter 42
単語ブログ  コメント  Back

読書会で読み続けてきたのペーパーバックも、待望の2作目に入りました。
今回は、J.Grishamの「The Client」です。
映画や翻訳も出ているので、おなじみの人も多いはず。
読み進めていく上で、このDVDや翻訳書が大いに私たちの助けになってくれそうです。
合わせて☆さんの単語ブログも必見です。

今回も読書会担当の☆さんが、あらすじを書いてくださいますが、その他に私たち参加者が毎回持ち回りでそのときの感想やコメントを書くことになりました。
あわせて、読書会の様子を垣間見ていただければ幸いです。


読書会年間活動スケジュール

April 12, 2007(Thursday)
Chapter 42

〜Chapter 42〜
レジーとクリントは、飛行機が雲間に消えるまで見送る。

近づいてきたトルーマンに、いままで脅しに使ってきたカセットテープを渡し、死体の場所を教える。 感謝するトルーマンに、礼ならマークに言って、とレジーはあごを上げて遠い雲を仰ぎ見る。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

April 12, 2007(Thursday)
Chapter 41

〜Chapter 41〜
部下の失態に激し、散々悪態をついたマルダーノだが、それが収まると今度は緊張で落ち着かない。 叔父のスラーリは、今晩再び死体を掘り出すことを命じる。

フォルトリッグも、眠れない夜を過ごし朝早くから起き出していた。 マークとレジーの行方が依然と分からないことに苛立ちを感じながらも、レジーの鼻を明かすことを空想し、ひとりほくそ笑む。

格納庫についたマークは、わくわくする思いで駐機中のジェット機を眺める。 マークはいままで飛行機に乗ったことがなかった。 トルーマンがマークに飛行機を案内している間、K.O.ルイスはレジーにフィニックスのクリニックに空きがある旨を伝えに来る。 ルイスはマフィアやFBIと敢然と戦ったマークの勇敢さを称え、マフィアの報復に備えてレジーの身辺警護を約束する。

ダイアン等を乗せたジェット機が着陸する。 駆け寄るマークをダイアンはしっかりと抱きしめる。 

未だ証人プログラムに入ることに疑念を残すダイアンに対し、レジーはフィニックスの小児精神科の専門病院がリッキーの到着を待っていること、またリッキーの回復後はどこでも好きな土地に住めることを伝える。

ダイアンの固く閉ざされていた心は徐々にほどけ、遂にレジーを信じることを決めて同意書にサインをする。

ローズヴェルト判事が署名したフォルトリッグ宛の召喚状が届き、トルーマンは午前中の送達を約束する。

フィニックス行きのジェット機へ向かう途中、マークは初めてレジーとの別れに気付く。 そして怯えたように激しく泣きだす。 一緒に来てほしいという頼みに、レジーは頬を濡らしながら出来ないことを詫び、マークを固く抱きしめる。 レジーも心の中ではマークを放したくなかった。 レジーとは二度と会えないという現実を胸に刻みつけて、マークはタラップを上りながら最後に一度だけ振り返る。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

April 12, 2007(Thursday)
Chapter 40

〜Chapter 40〜
ダイアンはすぐに街を出ることにためらいを見せ、合意書のサインを渋るが、ローズヴェルト判事からマークを助けるには他に選択肢がないと告げられる。

ものものしい警戒の中、担当医に付き添われたリッキーはストレッチャーに寝かされた状態で、ダイアン、クリント、捜査官のマクスーンとともに病院の屋上からへリコプターに乗せられる。 目的地に着くと、一同はジェット機に乗り換えマークの待つニューオーリンズに向かう。

離陸の連絡を受けたレジーは、トルーマンを連れてマークを向かえに行く。

護衛車つきの自動車に乗り込んだマークは、要人気分を楽しむ。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

March 22, 2007(Thursday)
Chapter 39

〜Chapter 39〜
レジーは、時間通りに現れたトルーマンと副長官のK.O.ルイスにリッキーの病院のリストを渡し、空きを照会させる。 また、長官の自家用ジェット機でメンフィスにいるマークの家族やリッキーの医者、クリントを連れて来るように言う。 そのジェット機がマークと家族を乗せて離陸したら、死体の場所を教えると約束する。 3人は保護プログラムの内容を細かく決めていく。 合意書には、フォルトリッグの少年裁判所への召喚も含まれた。

FBIのボイルズ長官からの直々の電話で、レジーは合意書の全面的な承認を取り付ける。
マフィアに出し抜かれることを心配するトルーマンは、死体はそこからたった15分の場所にあると知らされ呆気に取られる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

March 8, 22, 2007(Thursday)
Chapter 38

〜Chapter 38〜
警察や野次馬が去った後、レジーは退却を主張するが断固たるマークの拒否にあう。 自分独りでガレージに行くというマークを説き伏せ、二人はガレージに入る。

鼻を刺すような死臭が漂う中、床の中央部分に黒いビニール袋の一部が見える。 レジーの見守る中、マークはビニール袋を裂き、二人はボイエット議員の崩れた顔を確認する。

宿に戻る車中、マークは空気のきれいな山間の街に住みたいと語る。

レジーはクリントに連絡し、FBIとコンタクトを取る手はずを整える。 シャワーの後、ベッドに身を横たえたマークは、緊張が一気に解けて泣き始める。 レジーは自分も涙を拭いながらマークを引き寄せ、彼の人生が再び自分の手に委ねられたことを感じる。

レジーはFBIのトルーマンに電話し、死体を発見したことを話す。 そして、マークと家族の今後についての話し合いをするため、昼夜営業のレストランに呼び出す。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

February 22, March 8, 2007(Thursday)
Chapter 37

〜Chapter 37〜
午後11時過ぎ、スラーリファミリーの3人はクリフォード家のガレージを目指し、小川の土手を苦労しながら進んでいた。 屈強のつわもの揃いではあったが、暑さと足場の悪さに息が上がっている。

ようやくたどり着いたガレージの中は乱雑そのものだった。 3人はボートを移動させた後、のみとハンマーでコンクリートを砕き始める。

その頃、レジーとマークもクリフォード邸の裏の茂みに身を潜めていた。 マークはレジーの制止を振り切ってガレージの偵察に行くが、つまずいてガラクタを倒し大きな音を立ててしまう。 銃を構えて飛び出してきたマフィアに危うく見つかりそうになるも冷静な対処で危機を脱し、レジーのいる茂みに戻る。

銃を向けられた話を聞きレジーは心配のあまり怒り狂う。 しかし死体の発見に自分と家族の将来がかかっているマークの決意は固く、再び裏庭に出向いて隣家の窓めがけて石を投げる。 防犯警報が鳴り響き、住人が銃を手に飛び出してくる。 パトカーが到着するとマフィアの三人は脱兎のごとく逃げ出す。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

February 22, 2007(Thursday)
Chapter 36

〜Chapter 36〜
クリフォードの家は、樫の大木に囲まれたチューダー様式の大きな家で、人影もなくひっそりとしている。 母屋から少し離れたところに、問題のガレージも確認できた。 時間は午後3時、まだ暗くなるには間がある。

マークとレジーは、近くの公園で車を降りて付近を散策するおり、クリフォードの家の裏を流れる小川を発見。 二人は干上がった小川沿いに潅木の茂みを抜け、つる草や藪をかき分けて、クリフォード家の裏庭に出る。 

手入れされてない裏庭のガレージを観察しながら、初めてマークは、死体はボートの下にあるというクリフォードの告白をレジーに話す。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

February 8, 2007(Thursday)
Chapter 35

〜Chapter 35〜
マルダーノは、殊勝な様子でファミリーのドンであるジョン・スラーリにマークの失踪を伝え、助けを求める。 ボイエット議員の死体を掘り出すために人手を借りたいという内容である。 甥の間抜けさに怒りを爆発させるスラーリだが、渋々承諾する。

メンフィス警察は病院の捜索を打ち切り、マークとレジーは全国に指名手配される。

マクスーンの元に、病室に仕掛けた盗聴器からの情報が入る。 クリントがダイアンにふたりはニューオーリンズにいると伝えている。 マクスーンはすぐさまニューオーリンズのトルーマンに電話をかける。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

February 8, 2007(Thursday)
Chapter 34

〜Chapter 34〜
土曜日の早朝、FBIメンフィス支局長のマクスーンは、メンフィス警察から連絡を受けるとすぐに、FBI副長官のK.O.ルイス、ニューオーリンズ支局のトルーマン、地元の主席検事オードたちに、マークの失踪を知らせる。

総力を挙げて病院をしらみつぶしに探してもマークは見つからない。ダイアンは、マークが失踪後に連絡してきたことをマクスーンには黙っていた。

フォルトリッグはレジーも姿をくらませたことを知り、リッキーの病室にある電話の盗聴を画策する。

クリントはひっそりと自宅に身を隠し、FBIの訪問にも居留守を使う。 レジーからの電話で、ふたりがニューオーリンズのすぐ近くにいると知ってひどく驚く。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

January 25, 2007(Thursday)
Chapter 33

〜Chapter 33〜
レジーは病院の駐車場に身を潜めていたマークを無事に拾いあげ、とりあえずの目標をメンフィスを出ることにして、隣のアーカンソー州へと向かう。 

これからどうするつもりか、というレジーの質問に対し、マークは拘置所の中で温めていたというアイディアを話す。 それは、マークがこの事件に巻き込まれた発端であるクリフォードの告白が正しいかどうか自分の目で明らかにする、つまり ボイエット議員の死体が本当にクリフォードの告白通り、彼の家のガレージにあるのかどうか確かめてみようというのだ。 

死体がなければその時点でマークは晴れて自由の身になれる。 クリフォードの告白の真偽がはっきりしないまま証言して、FBIの保護プログラムに入った後に告白がデタラメだったとわかれば、一生別人として生きることが全部ムダになる。 それに、実際に死体の在りかを確認したら、FBIとの交渉においてこちらが主導権を握ることができる。 おまけに、クリフォードの自宅はニューオーリズ、まさに大陪審が開かれる場所である。 誰もそこに逃げるとは思わないだろう、というのがマークの言い分だ。 

突拍子もない話についていけないレジーだったが、自分も召喚状から逃げている身。 とりあえずはマークのいうとおり、ニューオーリンズへと車を進めることにする。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

January 11,25,2007(Thursday)
Chapter 32

〜Chapter 32〜
夜の見回りで床に倒れているマークが発見される。 全身が火照り滝のような汗をかいている。 息遣いが荒く、右手の親指を口にくわえている。時折 痙攣するほかは微動だにしない。 慌てた看守は救急車を呼ぶ。

マークはリッキーが入院中のセント・ピーターズ病院に運ばれる。 急患でごった返す中、看護婦が目を離した隙にマークは逃げ出す。 そして、勝手知ったる病院の中を何食わぬ顔で移動して霊安室へ向かう。

大陪審への召喚状から逃れるため クリントのアパートに身を隠していたレジーのもとに、マークから連絡が入る。 もう母親へは連絡したと言い、自分を迎えにすぐに病院に来て欲しいと頼む。 迎えに行こうとするレジーに対し、クリントは弁護士資格が危うくなる行為は止めるように説得を試みるが、依頼人の窮状をほって置けないというレジーの剣幕に押され、車の鍵とクレジットカードを渡す。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

January 11, 2007(Thursday)
Chapter 31

〜Chapter 31〜
フォルトリッグの右腕であるトーマス・フィンクは、メンフィスでマーク、レジー、ダイアン宛の大陪審召喚状の手配を済ませ、ニューオーリンズに戻る。 これでマークが口を割り、レジーやローズヴェルト裁判長の鼻を明かせるとフォルトリッグはしたり顔だ。

夕刻、拘置所のマークのもとに執行官が訪れ召喚状を手渡す。 マークはひどく動揺するが、絶対にニューオーリンズへは行かないと決意する。 レジーは、母親の機転により召喚状の受け取りを免れ、秘書のクリントのアパートへ身を隠す。 病室のダイアンは召喚状の受領後、すぐレジーに電話する。

月曜日の大陪審の召喚状を金曜の夕方に届けるずる賢さに舌を巻きながらも、レジーとクリントはマークをニューオーリンズに行かせない算段に頭を悩ませる。 そしてまずは休暇中のローズヴェルト判事に連絡を取ることにする。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

December 14, 2006(Thursday)
Chapter 30

〜Chapter 30〜
メンフィス空港に着いたグロンキーは、ボノとピリーニに連絡をいれるが応答がない。異変を察知した彼はすぐさま飛行機を乗り継いでニューオーリンズに帰る。

グロンキーは、機上でやけ酒をあおりながら、マルダーノとのこれまでの付き合いや、ボイエット議員殺害について聞かされたことを回想する。

拘置所では、あいかわらずマークが具合の悪いふりを続けている。

ローズヴェルト裁判長は、仕事を終え次第 息子たちと週末の渓流釣りに行くつもりだが、金曜の午後といえども、法廷は審理を待つ養育費未払いの父親で混んでいる。 そんな中、レジーがマークとは別の件で判事の力を借りにくる。 別れ際、判事はダイアンが保護プログラムを承諾するよう説得して欲しいとレジーに頼む。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

November 30, 2006(Thursday)
Chapter 29

〜Chapter 29〜
翌日、メンフィスプレスの記者モエラーは、会社お抱えの大手法律事務所の筆頭顧問弁護士を左右に従え入廷する。 情報源の開示を求める裁判長に、修正憲法第1条 言論の自由を持って反論するが、マークの身の安全に関わる問題であることが最優先される。
裁判長は、断固として情報源を明かさないモエラーに法廷侮辱罪を適応し、次回の喚問まで拘置所に入ることを命じる。

引き続き開かれた第2回目のマークの審問会で、再びマークは黙秘権を行使する。

マークが退廷した後、ローズヴェルト裁判長はFBIのマクスーンとK.O.ルイスを呼びいれレジー、ダイアンも交えてオフレコの会合を持つ。連邦検事補のフィンクが、マルダーノとグロンキーの盗聴テープを再生する。 

マークやレジーの殺人を軽々しく語る内容に、判事とレジー、ダイアンは激しいショックを受ける。 ダイアンはマフィアの非情さに震え上がり、警察の無策をなじったうえ、証人保護プログラムが完璧ではないことを指摘してその受け入れを拒む。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

November 9, 2006(Thursday)
Chapter 28

〜Chapter 28〜
金曜日の明け方、レジーは自宅のバルコニーでコーヒーをすすりながら、昨夜の事務所の盗聴器取り付け未遂事件のことを考える。 もはや事態は緊迫の度を増し、ついにマフィアの手は自分にも及んできた。その時、ローズヴェルト裁判長からの電話が鳴り、昨日の非公開審問会の内容をトップ記事にしたモエラー記者を召喚して、今日の法廷で情報源を明かさせる、と伝えてきた。

拘置所では、マークが看守に対して体調がすぐれない振りを続けている。 面会にきたレジーに、証人保護プログラムについての不信感を表した後、もしクリフォードが口走った死体の隠し場所がデタラメだったら、と興奮したように話す。

一方、ニューオーリンズの法廷では、マルダーノの訴訟手続延期続行の審問会が開かれている。 マルダーノの新しい弁護士アップチャーチは、落ち着いた様子で簡潔に申し立てをする。裁判長は検察側であるフォルトリッグの見解を一顧だにせず、彼の面子は丸つぶれとなる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

October 26, 2006(Thursday)
Chapter 27

〜Chapter 27〜
リッキーの看病と、まさかのマークの拘留と審問会、それらに追い討ちをかける無遠慮なマスコミ攻勢にダイアンは疲れ果てている。 それでもレジーが説明してくれた証人保護プログラムに乗る気はない。 一生マフィアの影に怯え、周囲に嘘を付き続ける生活に、到底堪えられそうもないからだ。 

拘置所のマークから電話が入る。 脱走計画を語る声はやけに明るく、自分を心配させまいと無理している様子が不憫でならない。 ダイアンは、何もしてやれない自分の不甲斐なさと、一向に改善しないもろもろの状況に、気力が薄れていくのを感じる。

一方、ニューオーリンズのフレンチクォーターのバーで、マルダーノとグロンキーが人目を避けて会っている。 マルダーノはマークやレジーを消せと息巻く。また、グロンキーはレジーの事務所に盗聴器を仕掛ける計画を話す。 しかし二人は、自分たちの会話がFBIに盗聴されていることに気付いていなかった。

その晩、レジーの事務所に盗聴器を取り付け中の相棒を車で待っていたキャル・シッソンが、張り込んでいた警官に尋問される。 キャルは、警察との取引に応じてグロンキーの潜伏場所など知っている限りのことを話し、暗闇へ姿を消す。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

October 12,26, 2006(Thursday)
Chapter 26

〜Chapter 26〜
フォルトリッグは、ニューオーリンズの事務所でフィンクからの電話を今か今かと待っている。 トルーマンもすぐにでも死体を掘り起こせるよう準備万端だ。 また、二人は万が一 マークが口を割らなかった場合、マークとレジーを大陪審に召喚する計画を立てていた。

フィンクからの電話で、マークが死体のありかを知っているのは確実だと聞いたフォルトリッグは、大喜びで二人宛の召喚状を手配する。

拘置所に戻ったマークは気持ちが落ち込む。 質問を繰り出す看守に対し具合の悪いふりをしながらも、ちゃっかりとピザをねだる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

October 12, 2006(Thursday)
Chapter 25

〜Chapter 25〜
ついにマークが証人席に着く。 緊張のあまり震えている11歳の少年に、ローズヴェルト裁判長は自ら質問をする。

最初のうち、マークはクリフォード事件の顛末をよどみなく語るが、質問がボイエット議員とマルダーノの件に及ぶと途端に口をつぐむ。 犯罪行為に関係してない限り憲法修正第5条の黙秘権は行使できないと警告されても、家族と自分の身を守るために黙秘を通す。 

フィンクは、その様子を見てマークが死体の場所を知っていると確信する。
ローズヴェルト裁判長は、次回の審問会にフォルトリッグの出席を求め、フィンクを慌てさせる。

審問会は終わり、マークは再び拘置所へと連れて行かれる。 裁判長は、FBIとレジーを呼んで証人保護プログラムの話を聞く。 FBIは既に下準備を始め、リッキーのために最高の病院も押さえてあるという。 レジーはダイアンの説得を約束する。

一方、新聞記者のモエラーは、訟廷官の一人に金を握らせて審問会の様子を聞き出し、張り込ませていたカメラマンに裁判所を出て車に乗り込むマークの姿を撮らせる。

マークは今日一日で降りかかった災難を思い浮かべ、恐怖で胃が痛くなる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

September 28, 2006(Thursday)
Chapter 24

〜Chapter 24〜
ついに、マークを非行少年として告発する非公開の審問会が開かれる。 出席している訴状提出人はFBI副長官 K.O.ルイスとニューオーリンズから来た連邦検事補のトーマス・フィンクだ。 マークは法廷内の人々からの突き刺さるような視線を感じながらも、この試練を耐え抜く覚悟を決める。

まずローズヴェルト裁判長は、マークの母親が欠席していることを挙げて、レジーに審問会の延期を提案する。 しかしレジーは、延期期間中もマークは引き続き拘留されると聞いて申し出を断る。

フィンクは、FBIの権威にひれ伏すことのない裁判長の厳しい態度に度肝を抜かれながらも、次々に証人を出して、クリフォードが自殺した時のマークの証言がでたらめであったことを暴いていく。 果ては自分が証言台に立って、ロースクールで同級生だったクリフォードがボイエット議員の死体の隠し場所を巡って依頼人であるマフィアと板ばさみになり、自制心を失っていくさまを描写する。

そして、フィンクはこの審問会を開かせた究極の目的を裁判長に要請する。 マークを証言台に立たせることだ。 ローズヴェルトはここで一旦休廷を宣言し、レジーを呼ぶ。

昼食を食べながら、再開後の審問会の展開とマークにとって最善に道を語り合うローズヴェルトとレジー。 裁判長は、いずれにしてもマークを証言台に立たせないわけにはいかないし、大陪審でも証言を拒否し続ければ侮辱罪で投獄される可能性があるという。 マフィアの魔の手からマークを守るためにも、マークがFBIの証人保護プログラムを受けて証言台で真実を話すことを勧めるローズヴェルトに、レジーはマークに話してみると約束する。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

August 31,September 14, 2006(Thursday)
Chapter 23

〜Chapter 23〜
レジーが毎木曜午前恒例の精神科医との診療を終えて出てくる。 すると待ち構えていた秘書のクリントがマークの拘留を伝える。 予想もしない展開に驚くレジー。 おまけに緊急審問会の開始まで一時間を切っている。 すぐさま少年裁判所に向かう二人。

メンフィスのFBI捜査官マクスーンは、マークへの不適切な尋問を録音したテープをレジーに握られてからは、彼女の前では蛇ににらまれたカエル同然だ。 今も裁判所の廊下で出くわすや否や、壁際に押し付けられ今回の顛末を説明させられる。 そして審問会で証人に立った場合 真実のみを話すことを誓わせられる。

次にレジーはマークの拘留にサインをしたルーズベルト判事のオフィスを訪ねる。 プライベートでも夫人ぐるみで懇意にしている仲だ。 書類で溢れているオフィスとは裏腹に判事の仕事振りは整然としており、彼の知性、誠実さ、仕事に対する献身な姿勢に対して、彼女は深い尊敬の念を抱いている。 

なぜ拘留命令を出したのか、との問いに判事は、マフィアからマークを保護するためと答え、フォルトリッグ側の告発内容にもそれなりに筋が通っていると諭す。 そして審問会に備えてマークに適切なアドバイスをするように忠告する。

拘置所から移送されてきたマークは、レジーに会えてほっとしたのもつかの間、これから待ち受ける審問会の説明を聞いて不安が募らせる。 連邦検事とFBIの追求は厳しいものだろう。 だからと言って本当のことを言えばマフィアに狙われる。 判事の質問に答えなければ、法廷侮辱罪で独房に逆戻り。 いっそ死体の場所は聞いていないと嘘をつくのが一番楽な逃げ道だが、職業倫理からレジーは反対せざるを得ない。 レジーの苦悩に気づかないまま、追い詰められたマークは独り泣き始める。 そんなマークを見てレジーも涙をこらえきれない。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

August 31, 2006(Thursday)
Chapter 22

〜Chapter 22〜
身寄りがないにも関わらず、ジェローム・クリフォードの葬式にはそれなりの数の参列者が集まる。 その中には剃刀ことバリー・マルダーノの姿もあった。 彼は人々の注目を集めて満足げだ。 フォルトリッグはマルダーノ列席の可能性をマスコミに漏らし、式が終わった後 集まっていた記者たちを前にいつものように勿体をつけながら一席ぶつ。

マークは独房から脱走しようと試みるが構造上無理だとわかる。 職員のドリーンが電話を持ってきて10分間の使用が認められる。 母親、弟の主治医、レジーと次々にかけるがすべて繋がらないか、留守番電話だ。

そこでマークは、母親にパニックを起こさせ自分をここまで連れてきた刑事に対し復讐を図る。 声音を使って市内のピザ屋と中華料理屋に電話し、500ドルにも及ぶ出前を刑事のもとに届けさせる。 もちろん勘定は着払いだ。

一方マルダーノの仲間グロンキーは、マークの監視に雇った地元の私立探偵ジャック・ナンスに、マークをさらうなどといったニューオーリンズでは通用するかもしれないが、ここメンフィスでは無茶な注文をつけてナンスをげんなりさせる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

August 10, 2006(Thursday)
Chapter 21

〜Chapter 21〜
マークは自宅の火事が放火による可能性に思い至る。その思いは確信にまで高まるが母親には黙っている。自宅に掛けてある保険に関し母親にあれこれ質問していると、病室のドアがノックされる。看護士や警備員が見守る中 立っていたのは二人の刑事。 手にしていたのはマークの拘留を命ずる召喚状だった。

激しく抵抗するダイアン。 マークが連れて行かれるのを必死で止めようと二人に食って掛かり、果てはマークの腕をつかんだ刑事に殴りかかる。 逆上したダイアンを警備員が取り押さえる。その様子を見てしまったリッキーは再び元のショック状態に戻る。

マークは未成年拘置所へ向かう途中、居合わせた新聞記者や病院の関係者に向かって いかに自分たち家族が不当な目にあっているかを吹聴しながら、刑事たちには思いつく限りの憎まれ口をきいて怒りを表す。 

拘置所の職員ドリーンに連れていかれた個室は思ったより清潔で安心するが、一人になると心配ごとが押し寄せて レジーの居場所に思いをはせる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

July 13, 2006(Thursday)
Chapter 20

〜Chapter 20〜
翌朝、マークとレジーは病院へ向かう。 レジーが今朝もマークの写真が新聞の一面を飾っていると伝える。 メンフィスプレスの記者スリック・モエラーの仕業だ。 マークは心底うんざりして、数日前までの平凡な生活を懐かしむ。

病室では母親のダイアンが泣いている。 警官が火事のニュースを伝えたからだ。 レジーとマークも衝撃を受ける。 レジーは警官に担当の火災調査員に会えるよう手配を頼む。

ハリー・ローズヴェルト判事はシェルビー郡少年裁判所の重鎮であり、メンフィスでは伝説的な存在だ。 貧しい黒人家庭で育った彼は、その生い立ちゆえに少年裁判所での自分の任務が世界一重要であると信じ、道をそれた青少年や親が養育義務を怠っている子供たちを敢然と守ってきた。 仕事振りも厳格で、弁護士の遅刻などはもってのほかだ。

そのローズヴェルトのもとに、FBI副長官K.O.ルイス、地区の主任検事ジョージ・オードとニューオーリンズからきた検事補トーマス・フィンクが訴状を持って訪れる。 司法妨害のかどでマークを非行少年として告発する内容である。 

ローズヴェルトはFBI副長官という肩書きにも無頓着で、訴状の法的根拠にするどく質問を浴びせる。 オードは、マークをここの非公開の緊急審問会で証言台に立たせないのなら、連邦裁判所大陪審に召喚せざるをえないと迫る。 そこで判事はこの件を自分の法廷で扱うことを承知する。

次に、マークの身に危険が迫っているのを理由に拘留措置を依頼したのはルイスだった。 判事は懐疑的な姿勢を崩さなかったが、証人保護プログラムが考えられていることなどマークの安全が考慮されていることを確認したうえで、拘置命令書に署名する。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

June 22, 2006(Thursday)
Chapter 19

〜Chapter 19〜
9月の蒸し暑い夜、FBI捜査官のトルーマンはレストランでの食事中に名案を思いつき、フォルトリッグのもとへ向かう。 フォルトリッグは部下のウォリーとともに、翌日にメンフィスの少年裁判所に提出する訴状の準備のため図書館で法律書の山と格闘中だった。

事前にトルーマンはFBI副長官K.O.ルイスから、ボイエット事件解決のためには協力を惜しまないという電話をもらっていた。 そこで訴状を判事に渡す際にルイスに同席を願ってはと提案する。 そしてそれとなく圧力をかけてもらうとともに、マルダーノの魔の手からマークを守るため彼の拘留を提案してもらう考えを話す。 マークをレジーから引き離すことができるとともに、FBIのナンバー2が自分に協力するというトルーマンのアイディアに、フォルトリッグは魅了される。

眠れないレジーはマークのこれからを考える。 法律は証人に協力を義務付け、それは身の危険を感じていても例外はない。 このままでいけばマークは必ず証人台に立たされる。 その時どうアドバイスすればいいのか思い悩む。

マークは暗闇で目を覚ます。 時計はまだ夜中の2時過ぎだ。 静かに外に出て、ブランコに腰掛ける。 病院にいる母と弟を思い、学校をもう二日も休んでいることに気付く。 4日前にクリフォードに出会ったそもそもの原因がタバコだったことを悔やんでいると、ひとりの男がレジーの家をうかがっていることに気付く。

午前4時、マークの自宅であるトレーラーハウスの前に、警官に似た格好をした男がダンボール箱を置く。 その箱は30分後に爆発し、マークの家は全焼する。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

June 8, 2006(Thursday)
Chapter 18

〜Chapter 18〜
レジーはマークに自分の母親の手料理を食べさせようと自宅に連れて行く。 もうすぐ80歳になるママラブは彼を暖かく迎える。

焼きたてのパンをほお張り、ラブ家伝統の4種類のチーズを使ったラザニアに舌鼓をうつマーク。 レジーが急用で出かけると、ママラブは事件のことを尋ね始める。 マークは質問には質問で応酬するのが一番とラザニアのレシピを聞く。 ママラブはソースについて、次はチーズについてとうとうと語りだす。

食後、マークは居間に飾ってある古い写真を見る。 マークと同じくらいの歳のレジーが写っている家族写真と、レジーの二人の子供の卒業写真だ。 ママラブは、レジーの兄の一人は戦死し、カナダ在住のもう一人はほとんど連絡してこない、唯一の孫たちとももう十年も会っていないと悲しむ。 そしてワインの酔いも手伝い、 レジーの元夫がどんなに父親失格だったか、その無責任さが子供たちをダメにしてしまったかを辛そうに話す。

二人は外に出てフロントポーチのブランコに腰掛ける。  ワイングラスを片手に、ママラブはマークに促されるままに話しを続ける ― レジーが離婚後に精神的に不安定だった時期の苦労、そこから立ち直り、子供を失った寂しさと戦いながら公益弁護活動に精を出す今のレジー。 樫の葉が風にそよぐ月のない夜だった。 

事件への質問をはぐらかしながら、マークは眠気が襲ってくるのを感じる。 戻ってきたレジーは、ブランコに座ったままママラブの膝に頭をのせて眠るマークを見つける。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

May 25, 2006(Thursday)
Chapter 17

〜Chapter 17〜
フォルトリッグは、自分が主席検事を務めるニューオーリンズの検事局のオフィスで会議を開いている。 議題はマークにボイエット議員の死体の在りかを吐かせるための法的手段についてだ。 法律調査に精通している検事補ボビーが2つの案を提示する。 一つ目はマークを少年裁判所に召喚し、審問会で証言台に立たせて口を割らせるというもの。 二つ目は、レジーが秘密を打ち明けられていると仮定して、彼女を司法妨害容疑で起訴するという案である。 これは有罪が目的というよりは、起訴取下げを裏取引の材料にするフォルトリッグお得意の策である。

フォルトリッグは両方の案を気に入るが、とりあえず第2案は保留にし、明日の朝一番に少年裁判所に訴状を提出する手はずを整える。

レジーの事務所とリッキーの病院に程近いメンフィスのホテルの一室では、マルダーノの友人 グロンキーが、マルダーノの手下のひとり、ボノとカードゲームをしながらマークの出方を待っている。 

その向かいの部屋ではグロンキーがマークを見張るために雇った私立探偵ナンスが、マークとレジーを尾行している相棒のキャルからの連絡を受けるため待機中である。 ナンスとキャルは単純な見張り仕事と思っていた仕事が、マフィアが絡む物騒な事件に関係していることを知って、この件から手を引くことを考え始めている。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

May 11, 2006(Thursday)
Chapter 15〜16

〜Chapter 16〜

レジーとマークは事務所を出て病院へ向かう。 グロンキーに雇われた私立探偵のキャル・シッソンがふたりが病院に入るのを見届けた後、 相棒のジャック・ナンスが関係書類を盗むためレジーの事務所に忍び込もうとする。 ブザーを押すとクリントが応対に出てくる。 ナンスは新聞記者と偽りその場を逃れる。

リッキーの病室がある9階ではマスコミが待ち構えていた。 ふたりはノーコメントを通す。 病室の前には銃を携帯した警備員が2名配置されていた。 母親のダイアンは泣きはらした目をしている。 ランプ工場から解雇通知を受け取ったからだ。

レジーは早速 不当解雇、労働規約違反など複数の訴因でランプ工場を起訴する手はずを整える。 そして起訴状を手に社長と直談判して解雇を撤回させ、毎週見舞いの花束と休職中の給与小切手を届けることを約束させる。  
  
グリーンウェイ医師はリッキーに事件当日の様子を聞こうとするが、リッキーは話がクリフォードの車に及ぶと口をつぐみ、再び毛布の下で丸くなる。


〜Chapter 15〜
約束を反故にされたフォルトリッグは憤然と席を立つ。 レジーはメンフィスの主任検事のオードのとりなしにも一切耳を貸さず、自分の許可なしにマークと接触を図ることがあれば誰でも蹴り飛ばすと警告する。 

早くも次の手を考え始めたフォルトリッグは、マルダーノの友達でメンフィスに潜入中のポール・グロンキーの行方を追いマークとレジーを監視することを命令する。

マークはようやくエレベーターでのショックから立ち直り、レジーが別の依頼人と面談している間、秘書のクリントと雑談を始める。 クリントは問われるままに秘書になった経緯やマークが始めて聞くレジーの過去について話す。 続けてマークも自分の父親が妻に対して行なった虐待の凄惨な模様、母親を助ける為バットで戦ったこと、近所の人の通報により駆けつけた警官への失望、離婚の際雇った弁護士の無能さと強欲ぶりを淡々と語る。 また、裁判で自分の証言がどんなに判事の心を動かし勝訴に貢献したか語るのも忘れなかった。 

すっかり話に引き込まれているクリントが鳴り出した電話に応答している最中、マークは冷蔵庫からスプライトを取り出す。 いきなりエレベーターでの恐怖が蘇り、身体が震えだす。 止められない震えでスプライトがこぼれる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

April 13, 27, 2006(Thursday)
Chapter 14

〜Chapter 14〜
翌朝のメンフィス・プレスの第一面はマークとリッキーの写真とクリフォード事件の記事で占められていた。 記者のスリック・モエラーは、車内に残されたマークの指紋やFBIへの証言拒否などの疑わしい話ばかりを寄せ集め、まるでマークが冷酷な殺人者であるかのように描いている。

好き勝手にプライバシーを侵害されても為す術もなく、これからマスコミやFBI、マフィアとどう戦ったらいいのかマークは途方に暮れる。 一方、新聞を持ってきた憧れの人看護士のカレンの無神経な態度に、恋心が冷めるのを感じる。 

ドーナッツを買いにエレベーターに乗り込んだマークは、見知らぬ男に襲われナイフを突きつけられ、クリフォードから聞いた話を他人に一言でも漏らしたら家族を殺すと脅される。 男はマークの自宅にあるはずの家族写真を持っており、この脅しが口だけでないことを示す。 そして怯えきったマークにこのことは口外するな、とダメ押しした後、乗り込んできた人々の間をすり抜けエレベーターから消える。
2階でエレベーターを降りたマークは、階段を駆け上がり、誰も居ない踊り場の薄暗がりに座り込む。

レジーの秘書、クリントは8時きっかりに事務所に到着し、コーヒーを用意する。二人は11年前、レジーは41歳、クリントが17歳のときに薬物中毒治療センターで始めて出会って以来、互いに助け合ってきた。 レジーの弁護士としての使命は虐待された児童を守ることであり、その為の才能と情熱を兼ね備えていた。 金は大きな問題ではなかった。 レジーはかつて裕福だったが、金は彼女に惨めさしかもたらさなかった。

マークが事務所に現れる。 雨に濡れ元気がない。 自分がこのまま真実をしゃべらなければどうなるか、しきりと気にしている。 レジーが何かあったのかと尋ねると、マークは泣き始める。

ボイエット上院議員の過去の記事を集めたぶ厚い資料が事務所に届く。 急進的な環境保護論者の彼は、マフィアが背後にいる有毒廃棄物処理施設の建設に猛反対していた。 反対運動は軌道に乗り、処理施設の推進者は危機感を感じていた。 ある晩、抗議集会の帰りにボイエット議員は忽然と姿を消し、新聞は暗殺の可能性をほのめかした。 

犯人としてマフィアの一員 バリー・マルダーノの名があがり、ニューオーリンズの主席検事 ロイ・フォルトリッグが登場しマフィアに宣戦布告した。 マルダーノは逮捕されたが、ボイエット議員の死体の有無が裁判の鍵を握っていた。

レジーは10時に予定が入っていたフォルトリッグとの約束をキャンセルする。 また、マークが病院で襲われたことを聞きだし、病室の周りに警備員を置くことを手配する。 マークは家族を守るためエレベーターでの脅しに従い口を割らない覚悟をする。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

April 13, 2006(Thursday)
Chapter 13

〜Chapter 13〜
フォルトリッグたちは、メンフィスの連邦検事局内での仮事務所として広い図書室をあてがわれている。 レジー・ラブからの連絡待ちという状況下で次の動きがとれない中、FBIのトルーマンが「連邦証人保護プログラム」をマークに提供する許可を得られたことを報告してくる。

待合室でテレビを見ていたマークに、一人の男が声をかけてくる。 男は、交通事故にあった息子が集中治療室にいると言う。 知らない人間と関わりあいになることを避けているマークだったが、男の寂しげなようすが気になって思わず話しかける。 しばしの間 心配を分かちあった後、息子の様子を見に行くと席を立った男は去り際にマークの名前を尋ねる。 こうして私立探偵ジャック・ナンスは、マークに近づいて本人を確認した。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

February 23, March 9, April 13, 2006(Thursday)
Chapter 12

〜Chapter 12〜
フォルトリッグの本拠地であるニューオーリンズの連邦検事局は、マークと弟の話題で持ちきりだ。 ウォリー・ボックスが、メンフィスから頻繁に状況説明の電話を入れ、マルダーノ事件担当の検事補に指示を伝えている。 

検事補たちの多くは、裁判を自分の野心のために利用しているフォルトリッグを嫌っており、一年後にくる彼の任期切れを待ち望んでいた。

病院では、ダイアンが、なぜ自殺を目撃してだけなのに弁護士が必要なのか、何か隠し事があるのではないか、とマークに疑問を投げかける。 返事に窮したマークはここが潮時と、昨日はあまりのショックで思い出せなかったと言い訳をしたうえで、折よく現れたグリーンウェイ医師とダイアンに、クリフォードとの一件を明かす。

排気口からホースを抜こうとしたところをクリフォードに見つかり車に連れ込まれたことから、泥酔した彼が発砲したことなど、死体の隠し場所の告白を除きすべてを話す。 二人は驚く一方で、マークが本当に忘れていたのかどうか疑わしく思う。

病室を訪れたレジーは気遣わしげなようすで、リッキーの容態や、一家について立ち入り過ぎない程度に質問をする。 初対面ではあるが、ダイアンは心を開き、レジーはスウェイ家の友人となる。 ダイアンは女性の話し相手が出来たことが嬉しい。 レジーは FBI捜査員がマークに行なった尋問の理不尽さを話し、ダイアンはFBIへの不信感をつのらせる。

メンフィスのジャック・ナンス & アソシエイト社は、表向きは警備のプロと宣伝しているが、実態はジャック・ナンスとキャル・シッソンという二人の私立探偵からなる会社で、裕福な依頼人の汚れ仕事を引き受けて大金を手に入れている。

ジャック・ナンスが一人で社にいるとき、ニューオーリンズなまりの男 ポール・グロンキーがやってきて仕事を依頼する。 グロンキーは、マルダーノの友人だった。 彼は、前金の2000ドルをその場で払い、マークを24時間監視することを頼む。 ジャック・ナンスは承諾する。

グロンキーの電話を受けたとき、マルダーノは囲っているストリッパーのバスルームで歯を磨いていた。 大急ぎで服を着たマルダーノは、指示を仰ぐためにファミリーのドンであるおじ、ジョニー・スラーリのレストランへ向かう。

昔ながらのニューオーリンズ風の”ランディーズオイスター“は、間口が狭く奥行きがあり、薄暗い店内は地元の客で賑わっている。 おじは、無能で無策なマルダーノに容赦なく罵詈雑言を浴びせかけ、マークのもとに手下のボノとピリーニ送り込むことを命じる。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

Februrary 10, 2006(Thursday)
Chapter 11

〜Chapter 11〜
一時は快方の向かうかに見えたリッキーは、昼食後 再び身体をまるめて親指を吸う姿勢に戻る。 憔悴しきったダイアンは仮眠をとっている。 二人を見つめながら、マークは始まってまだ丸一日もたっていない一連の騒動について考えを巡らす。

車の中でクリフォードから聞かされた話を、母親と担当医に話すべきかどうか悩むマーク。 リッキーの回復のためにも、マフィアがらみの事件に巻き込まれた自分のためにも、一旦はFBIに打ち明けて保護を受ける気になる。そのとき、ふと昔見た一本の映画が脳裏をよぎる。 「マフィアは決して忘れない」という台詞が繰り返され、組織の秘密と引き換えにFBIに保護を求めていた主人公が、爆弾で吹き飛ばされる、というラストが鮮明に浮かんでくる。

映画と自分の状況を重ね合わせ、すっかり動揺したマークは、飲み物を買いにエレベーターに乗る。 張りこんでいた新聞記者のスリック・モーラーに捕まり、明日の新聞に自分の記事が掲載されることを知る。 人ごみに紛れて逃げ出したマークは、階段の隅に座り、泣き始める。 

フォルトリッグとFBIのトルーマン、マクスーンは指定された時間きっかりにレジーの事務所に現れる。 レジーは、3人をさんざん待たせたあげく、マークがクリフォードの車内にいた証拠の元になった、マークの指紋と血液型の入手方法の正当性に疑問を呈す。 保護者の承認を得ず、容疑者でもない未成年者の指紋や血液型を採取するのは、倫理規定違反に当たる可能性があるとし、今後自分の許可なく、同様のことが起これば訴えると警告する。

つぎつぎ繰り出されるパンチに、フォルトリッグ勢は顔色をなくす。 手続き上のほころびに焦点をあて争点から目をそらさせる技は、腕のたつ弁護士のものだ。 レジーがまだ開業して4年目であるとは信じがたい。 

直接 マークに合い、話しを聞き出したくてたまらないフォルトリッグだったが、レジーのガードは固かった。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

Feburary 10, 2006(Thursday)
Chapter 10

〜Chapter 10〜
地元紙 メンフィス・プレスのトップを飾ったクリフォード事件の記事は、ベテラン事件記者 スリック・モーラーの手による。 スリックはメンフィスの裏社会に通じ、市内のほとんどの警官とファーストネームで呼び合う仲でもある

スリックは情報を求めリッキーの病院に向かう。 いきなり病室に押しかけ、病床の子供に質問を浴びせるつもりはない。 身元を明らかにした上で、清掃員の一人からリッキーの様子やFBIが病院に詰めていること、マークが弁護士レジーを雇ったことを聞き出す。

フォルトリッグ一行は、テネシー州西部裁判区の連邦検事局で、そこの主席検事ジョージ・オードにレジー・ラブについて尋ねる。 オードの補佐官のひとり デビッド・シャーピンスキーがレジーの経歴を語る。 彼は4年前にレジーとともにロースクールを卒業し、今でも連絡を取り合う仲だ。

シャーピンスキーによると、レジーの人生は複雑で、最初は教職につき夫のメディカルスクールの学費を捻出、その後は成功した産婦人科医の妻として新聞の社交欄を賑わせる生活を送る一方、慈善活動にも力を注いでいた。 しかし、結婚15年目にして、別の女性に走った夫から離婚を切り出され、彼女の人生は暗転し始める。 

離婚裁判は泥沼化し、相手の弁護士に徹底的に痛めつけられたあげく、友人や子供にまで背を向けられたレジーは自殺未遂を図る。 その後、精神科施設に入退院を繰り返し、裁判の決着がついた時 レジーの手元には何一つ残されてなかった。

子供たちとの面会も禁止されたレジーは、メンフィスの母親のもとに身を寄せる。 母親は家を担保に借りた金で、治療を受けさせる。 時間はかかったがレジーは立ち直り、名前を変える法的手続きをとったあとロースクールに入学する。 こうしてレジーの第2の人生が始まる。 

在学中も鬱病やアルコール、ドラッグと戦い、一度は学校をドロップアウトしたが、弁護士になって成功するという決意は固く、復学後は一心不乱に勉強し卒業を果たす。

現在は、主に虐待をうけた児童の事件を熱心に手がけ、金にはあまり執着がないようだ、とシャーピンスキーは語る。 

フォルトリッグはシャーピンスキーにレジーの事務所に同行してくれるよう頼むが、上司のオードににべもなく断わられる。

その時フォルトリッグの手元に一枚のファックスが届く。 マルダーノの新しい弁護士、アップチャーチが、ニューオーリンズで記者会見をしたという報告だ。 悪名高いアップチャーチを知らないフォルトリッグに、オードはこの先 悪夢が待ち受けていることを伝える。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

January 12, 2006(Thursday)
Chapter 9

〜Chapter 9〜

‘剃刀’バリーの二人目の弁護士の名は、ウィリス・チャーチ、マフィアのお抱え弁護士として富と名声を手にしてきた。裁判の勝率は平凡だが、人を威圧する容貌と雷のように轟きわたる声が、マフィアのお偉方に受けている。 チャーチ自身マスコミに顔を出すのが大好きで、バリーのおじ、ジョニー・スラーリから依頼の電話が来ると、涎を流さんばかりに飛びつく。

病室では、リッキーが意識をとり戻していた。 マークはリッキーが事件について何か話したのではと恐怖を覚えたが杞憂だった。 担当医のグリーンウェイにFBIが12時に病院内の会議室で待っていると伝えられる。 レジーはマークに小型テープレコーダーを装着させ、FBI との会見に怯えるマークを力づける。

マクスーンとトルーマンはマークがたった一人で来たことに驚く。 母親と医師が同席する予定だったが、二人ともリッキーから手が離せなかったのだ。 FBIの規約では、子供の事情聴取には保護者の同席か同意が必要だ。 しかし二人はこの機会を利用してマークにすべてを話させようとする。

マークは、母親ダイアンの同席が可能な日への延期を提案し、弁護士の必要性や質問に答えなかったら自分と母親はどうなるかなどと矢継ぎ早に問いかける。 規則違反と知りながらも、二人は会見延期や弁護士の必要性を否定し、質問に答えなければ司法妨害で罪に問われると脅す。二人が、あの手この手で口を割らせようとする最中、マークは突然 憲法修正第5条の黙秘権を行使すると言い、手洗いのため席を立つ。

次にドアを開けて入ってきたのはレジーだった。 レジーは自己紹介のあと、唖然とする二人に、話し合いが法的な手続きどおり行なわれたかどうか質問する。 言を左右して誤魔化そうとする彼らの前に、マークが録音していたテープを置く。 この規則違反が重大な懲罰処分に値することに気付いた二人はひどく動転する。 こうしてマクスーンとトルーマンの弱みを握ったレジーは、引き続きマークとの会見を求める二人に、返事はその日の午後 自分のオフィスで、と言い放ち席を立つ。 マクスーンがフォルトリッグ本人の出席を求め、レジーは承諾する。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

December 8, January 12, 2006(Thursday)
Chapter 8

〜Chapter 8〜

マークは、病室の寝ごこちが悪いマットレスを避け、待合室のソファーをベッド代わりにしている。看護士のカレンは、そんな彼に夜通し注意を払い、朝になるとオレンジジュースを持って優しくゆり起こす。多くの問題を抱えているマークだが、彼女の前ではふつうの恋する少年だった。

マークが病室に入る。リッキーの容態に変化はない。ダイアンは憔悴した様子で主治医の話を聞いている。医師は、リッキーが目覚めた時に二人が居ることの大切さを再確認し、重症ではあるが必ず回復すると力づける。その時リッキーがうめき声を上げ身体を伸ばすが、目が開くことはなかった。

クリフォード事件が一面を飾っている新聞をグリーンウェイ医師が差し出す。「マフィアとの関係が疑われる有名弁護士」という見出しがマークの目を射る。クリフォードの写真を見て吐き気がこみ上げてくる。グリーンウェイは、警察とFBIがマークと話しをするために来ていることを知らせる。マークはクリフォードの写真とFBIの名前ですっかり縮みあがる。FBIの影に怯えながら、マークは母親に食べ物を買いに行くと偽り昨夜カフェテリアで見かけた弁護士ギル・ティールに会いに行く。

ギル・ティールの事務所の待合室は救急治療室よりも怪我人があふれていた。受付係にギル・ティールは死亡事故、傷害事故関係しか扱わないと言われ事務所を出る。マークはどうしても自分を助けてくれる弁護士を必要としていた。階段を下りると、ここも上の階同様 名入り銘板を掲げた弁護士事務所が並んでいる。警備員を避け、とっさに入ったドアの上には「弁護士 レジー・ラブ」と書かれていた。

応対した秘書クリントはマークの不安と真摯さを感じ取る。マークは弁護士が女性であることにとまどいを覚えつつも、昔見たTVドラマで女性弁護士が活躍した姿を思いだし、レジー・ラブに賭けてみることにする。

レジー・ラブは52歳、弁護士になってまだ5年も経っていない。中肉中背で灰色の髪をショートカットにし、瞳は輝く緑色で、やさしい顔だちをしている。彼女は、'レジー'と呼ばれることを望み、どんなことがあってもマークの話は秘匿特権で守られるとマークを安心させる。 レジーは落ち着いた物腰で話がしやすく、信頼できると確信できた。正式に弁護士を雇うには、最初に依頼金を払う必要がある。 マークは1ドルを払ってレジーの依頼人となった。

今朝の新聞の切り抜きを見せ、事件の詳細を語りだすマーク。レジーも法律用箋にメモをとりながら 鋭い質問を浴びせかける。今やレジーは、次の面会予定者をキャンセルするほどすっかり没頭していた。マークはボイエット議員の死体の隠し場所を除いてすべてを打ち明ける。それを察したレジーは、なぜ隠すのかと尋ねる。議員を殺した犯人はマフィアの一員で、死体の在りかを口にしたら最後、自分は殺されるからという答えに、レジーも納得する。 FBIとの面会をひかえ、二人は病院に向かう。

単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

November 24, December 8, 2005(Thursday)
Chapter 7

〜Chapter 7〜

フォルトリッグは、取り巻きを引き連れてマスコミの前に登場するのが大好きだ。しかしメンフィスのFBI事務所に到着したときには、記者はおろか一人の迎えもいなかった。担当のマクスーンは、フォルトリッグが尊大な嫌なやつだという噂は聞いていたが会うのは初めてだった。

マクスーンは事件の基本的事実を一通り説明する。車内の指紋はマークのものと一致していた。クリフォードの遺書には死の間際に書き足された箇所があり、そこにはマークの名が記されていた。またマークが、「ローミー」というクリフォードの愛称を口走ったことも伝えられた。

マクスーンは、マークはクリフォードから秘密を打ちあけられ、現在どうしていいかわからず死ぬほど怯えている − と説得力のある推論を繰り広げる。フォルトリッグ側は主導権を取り戻そうとするが、彼らの高圧的でピントのずれた話に、マクスーンは心底うんざりする。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

November 10, 24, 2005(Thursday)
Chapter 6

〜Chapter 6〜
リッキーの主治医グリーンウェイ先生がダイアンと話している間、ハーディはマークを地下のカフェテリアに連れて行く。いまのマークはハーディをうまくあしらえる自信があった。心配なのはリッキーの容態と自分がついた嘘のことだ。リッキーが目覚めたときは真っ先にそばに居て口裏をあわせる相談をしたかった。クリフォードに殴られたこぶについての質問をなんとかやり過ごした後、二人は病棟に戻る。

精神科病棟は他のフロアよりずっと静かで警備員もいる。マークが待合室で3本目のスプライトをすすっているとき、ミニスカートの可愛い看護士が手招きした。グリーンウェイ先生が話をしたいという。きれいに日焼けした肌、ブロンドの髪と完璧な笑顔を持つ彼女の名前はカレン。彼女は今まで嗅いだことのないいい香りがした。

リッキーの病室は薄暗かった。点滴につながれているリッキーを、ダイアンがじっと見つめていた。グリーンウェイは、リッキーを助けるためには本当のことを知る必要があるといい、警察にも秘密にすることを誓う。嘘を重ねることに恐れを感じ始めていたマークは、ここが潮時とクリフォードとの会話を除いた真相を告白する。

ハーディ巡査は待合室で上司の警部補とFBIメンフィス支局の捜査官ジェイソン・マクスーンと話している。クリフォードの車内で子供の指紋が見つかり、照合のためにマークの指紋を必要としていた。ハーディは先ほどまでマークが飲んでいたスプライトの缶を差し出す。

病室では、グリーンウェイがダイアンとマークに、リッキーは重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)にあり、二人がいつも側にいることが大切であると説明した。

リッキーのベッドの横に敷かれたマットレスに二人は横になる。ダイアンは処方された睡眠薬ですぐ眠りにつくが、マークは昼間のことが頭に浮かんで眠れない。明日も警官に山ほど質問されるかも、と考えると心配で目は冴えるばかりだった。

彼には幼い頃から夜に散歩をする習慣があった。酔って遅く帰ってきた父と母との喧嘩を避けてはじまった外出だったが、満天の空の下 丘の上でひとり過ごす時間に安らぎを見出していた。眠ることを諦めたマークはここでも散歩を再開することにし、静かに病室を後にする。

地下のカフェテリアで、マークは二人の男のやりとりを聞く。ひとりは交通事故で入院している患者、もうひとりは弁護士、彼はしきりと自分の有能さを売り込んでいた。二人が去った後、マークはテーブルに残された弁護士ギル・ティールの名刺を手に取る。

病棟に戻ったマークは、眠れないまま待合室でテレビを見ている。するとさっきの弁護士がコマーシャルに出てきて、― お任せください ― と訴えかけてくる。既に電話帳で事務所の場所も確認済みだ。マークは、明朝一番にギル・ティールに電話することを決心する。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

Octber 27, November 10, 2005(Thursday)
Chapter 5

〜Chapter 5〜
ニューオーリンズ連邦検事局の主席検事ロイ・フォルトリッグ − 通称“牧師”は、自家用バンでメンフィスへ向っていた。自分が担当するボイエット上院議員殺害事件の被告側の弁護士ジェローム・クリフォードがメンフィスで自殺したのだ。全米注目のこの公判に勝つことは、彼が渇望する政界進出という輝かしい未来のために必須だった。

移動オフィスといってもいいような様々な装備や電子機器が備えられたバンには、運転手のウォリー・ボックス、この事件の捜査にあたっているFBI特別捜査官のラリー・トルーマンとスキッパー・シャーフ、それにフォルトリッグの腹心の部下トーマス・フィンク連邦判事補の4人が同乗していた。FBIニューオーリンズ支局のラリーは、メンフィス支局に電話して、自殺現場にあったすべての証拠物件をいち早く手に入れるようかけ合っていた。ボイエット議員の死体発見に結びつく可能性のあるものならどんな手がかりでも見逃すことはできない。公判で有罪を勝ち取れるかどうかは、死体の有無に懸かっているといっても過言ではないのだ。

クリフォードとフィンク連邦判事補は20年前からの知り合いだった。クリフォードは、泥酔中にフィンクにかけた電話中に自分が死体の在りかを洩らしたのではないかと、後日死ぬほど気にしていた。フィンクは怯えるクリフォードを操り、隠し場所を突き止めようとする。最後に司法妨害で起訴することを匂わせると、クリフォードからの連絡はぷっつり途絶えた。このことからフォルトリッグとフィンクは、クリフォードが死体の隠し場所を知っていると踏んでいた。

フォルトリッグは、死を決心したクリフォードが最後に秘密を明かした可能性を求めて、彼の足取りを徹底的に捜査することを命ずる。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

Octber 27, 2005(Thursday)
Chapter 4

〜Chapter 4〜
家ではリッキーの普通でない様子に驚いた母親が、医者からの折り返しの電話を待っていた。ハーディ巡査とともに帰宅したマークは、母親にも真実を隠した説明をする。医者からリッキーを連れてくるようにいわれ、ハーディは救急車を呼ぶ。リッキーとダイアンが乗る救急車の後を、マークを助手席に乗せたハーディのパトカーが付いて行く。車中、マークの話に不信感を感じているハーディは、疑問点を厳しく問い詰める。動揺したマークは、目的地のセント・ピーターズ病院の目前にして、本来なら知るはずのない弁護士の愛称をうっかりと口にしてしまう。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

Octber 13, 2005(Thursday)
Chapter 3

〜Chapter 3〜

ジェローム・クリフォードの自殺を目撃しショックを受けたリッキーは、両腕を体側にぴたりとつけた姿勢のまま走り出す。兄のマークの制止も聞かず、まるでゾンビーのように目はうつろでうめき声を挙げている。家の方向に一心に走るリッキーの後をマークが追う。

二人の住むトレーラーハウスがある“タッカー・トレーラーハウス団地”は中級で、団地内の道もまあまあ清潔だ。ドアを走り抜け、居間のソファーに飛び込んだリッキーは膝を抱えて丸くなる。目を閉じ、震えた身体で一心に右手の親指をしゃぶっている。その姿は以前ニュースで見た大地震の被災者のこどもたちを思い出させた。

ジェロームに殴られてできた額のこぶを冷やしながら マークはクリフォードの死体について考え始める。いつか映画で見た映像 − 死体が猛禽たちの餌になるという想像に耐えられず、警察に通報する。死体の場所を教えると、逆探知をおそれ早々に電話を切る。リッキーをベッドに運び、母親に置手紙を書いて マークは森に向かう。

以前トレーラーハウスの不良が面倒を起こしたとき、マークは事情を知っていたが警官には何ひとつ話さなかった。そのときのトラブルとは桁が違う。自殺の現場にいて止めないのは罪になるだろう、マークは今回も黙りとおす決心をする。

空き地はパトカーや救急車の光にあふれていた。茂みに身を潜め、様子を伺っていたマークはいきなり後ろから襟首をつかまれる。その警官 ハーディはマークを仲間のところに連れて行き、死体のありかを通報したのはマークかと問う。観念して認めるマークにハーディは質問を浴びせかける。見つけたときはもう死んでいたと言い張り、通報の際なぜ名乗らなかったのかという質問には、ただ怖かったからと切り抜ける。家に帰ろうとするマークに、ハーディはパトカーで送ることを申し出る。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

September 22, 2005(Thursday)
Chapter 2

〜Chapter 2〜

ニューオーリンズのマフィア、バリー・マルダーノは身なりに細心の注意を払う伊達男だ。靴は鮫革、筋骨たくましいからだによく似合うダブルのスーツ、 何時間もかけたポニーテールの髪型、左耳のダイヤのイヤリング、手首にはロレックスの時計と金のブレスレット。 周りを威圧し、成功者と思われたかった。人は彼を“剃刀バリー“と呼んだが、彼自身はただ“剃刀”と呼ばれたがった。

彼は今、レストランで顧問弁護士のジェローム・クリフォードを待っている。4週間後にせまっている公判をなんとか延期させなければならない。40分前に会うことになっていたが、法律事務所に電話をいれても行方がわからない。

これまで15年間、ニューオーリンズの多くの悪党を弁護してきた狡猾で粘り強いクリフォードも最近はストレスに参っているようだった。 事務所がFBIに盗聴されていると言い張り、法廷には遅刻、独り言が多くなり、酒量も上がってきた。

それもバリーがボイエット議員の死体の隠し場所を教えてからのことだ。死体がなければ立証は不可能と早めの公判を主張するクリフォードに反発し、死体は当分発見されない場所、クリフォードのガレージに眠っていることを伝えたときの動揺は想像以上のものだった。

レストランを出てクリフォードの事務所についたバリーは、鍵がかけられたドアを揺さぶり悪態をつく。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ

September 8, 2005(Thursday)
Chapter 1

〜Chapter 1〜

マーク・スウェイは11歳、3才年下の弟リッキーと母ダイアンとの三人でトレーラーハウスに住んでいる。離婚した父親は酒びたりでいつも彼らに暴力をふるっていた。マークはダイアンのよき相談相手で、リッキーにとっては父親代わりだった。

ある日、リッキーにタバコの吸い方を教えに行った森の空き地で 自殺しようとしている男に遭遇する。男の名はジェローム・クリフォード、通称ローミー、職業は弁護士。車の排気口からホースで車内に送り込んだガスで死のうとしていた。

マークは自殺を止めるためリッキーの制止を振り切って排気口からホースを引き抜く。2度は上手くいくが3度目に見つかり、助手席に座らされ自殺の道連れにすると脅される。銃を手にしたローミーはウィスキーをラッパ飲みにしてひどく酔っ払っていた。バックミラーを見てリッキーが排気口からホースを引き抜いてくれたことを知ったマークは、ローミーに数々の質問を浴びせてなんとか逃げ出す隙を見つけようとする。そして質問は自殺の原因に及ぶ。

ローミーは自分の依頼人のひとり、ニューオーリンズのマフィアの一員 通称”剃刀バリー”、本名バリー・マルダーノが自分を殺そうをしているせいだという。なぜ殺そうとしているのかというマークの質問に 自分はバリーが殺したボイエット上議員議員の遺体の隠し場所を知っていて口封じのために殺されるのだと答える。この事件は上院議員が初めて在職中に殺されたケースで、FBIがやっきになって死体を捜し回り、連邦検事ロイ・フォルトリッグ、通称”牧師”がバリーを有罪にしようと奔走していた。

告白が終わるとローミーは酔い潰れいびきを立て始める。マークは車から逃げリッキーの元の戻る。

しばらくして車から降りてきたローミーは マークとリッキーが草陰から見守るなか 銃を口にくわえ引き金を引いた。

 単語ブログ  コメントを読む  ページのトップへ


Back